▶︎ 何があっても「やばい」と言う
▶︎「結構やばい」「ちょっとやばい」と言う
R塾代表の宮本智です。
以下の文の意味がわかりますか?
「うわっ!その成績やばっ!!!!!」
これが良い意味か悪い意味かは、その次の言葉を聞かないとわかりません。
何も考えずに言ってる。
「やばい」は大変便利な言葉です。
元々は「危ない」くらいの意味でしたが、
近年は、その意味を相手との文脈に依存できる言葉となりました。
しかし、言葉を選ばずに済み、便利であるがゆえに、この表現を多用すると深刻な影響が出ます。
「やばい」はプラスかマイナスかが不明なだけではなく、
極端に良いか悪いかどちらかの意味になってしまいがちです。
これは小学校低学年レベルです。
割合の表現を扱えず、
「好き」「嫌い」「まあまあ」「別に(関心なし)」を基本として話しているレベルです。
「ありよりのあり」の方がまだマシです。
大学受験で必要な英語や現代文では、
「いかに普段から言語を丁寧に扱ってきたか」が言語運用能力の根底となっています。
割合によって形容詞や副詞など豊かな表現が存在しているのに、
それらを何も考えずに全て「やばい」と発しているのです。
勉強のスイッチが入った演習時にだけ微妙な表現が分かるわけがありません。
それはやばい!!
だから、それだって!!
他にもあります。
「みんな」
これは一人残らずという印象を与えますが、
統計では「3名」いれば「みんな」が使われるそうです。
そうすると「クラスのみんな」と言った場合は40名中3名程度ということになり、
約7.5%で「みんな」を使っていることになります。
「うざい」
面倒に感じた時に口に出していると、処理能力が下がります。
演習する気も失せます。
また、「誰々がうざい」と言う時は、
その人を説得する言葉がないことでもあります。
受け身の状態で愚痴を言っているのです。
本当に説得できないような場合は他の言葉や手段を選ぶはずです。
「キモい」
自分の理解の範囲外を否定するということです。
狭い世界にいることを肯定し、異文化や芸術作品を拒否する姿勢につながります。
使う度に感性レベルが下がると考えてください。
「とりあえず」もごまかす時に使われます。
「とりあえず〇〇しよう」と言いたくなったら「まず〇〇しよう」と瞬時に言い換えてください。
できる大人はこれらの言葉を使わないことを覚えておいてください。
確かにカッコよくはないよね
「言霊」とまで言いませんが、言葉を丁寧に扱う意識が大切なのです。
思考が言葉として出るだけでなく、口に出している言葉が思考を決定していきます。
それが1日に何度もあるジャッジメントに影響し、合否だけでなく人生そのものに影響していくのです。
口に出す言葉全てを的確にするのは難しいですが、
せめて強調表現に関しては別の表現がないか考えることから始めましょう。
我々は日々言葉を大量に浴びています。
的確な表現も自分の中から出てくるはずです。
日頃から気をつけよう!
▶︎ 「やばい」以外の強調表現を
的確に選んで使う
48時間以内に実行
「やばい」と言ってしまったら
直後に言い換える