準動詞1「準動詞とは何か」

R塾代表の宮本智です。

 

今回は準動詞です。他の呼び方もありますが気にしなくて大丈夫です。

toV, Ving, Vpp の3つのカタチが準動詞と呼ばれます。

“準”動詞というだけあって、文型はありますが、時制はありません。

その文型で塊を作って、名詞・形容詞・副詞のどれかで扱います。

「~を…するで」で固めて一つの単語のようにして何詞か考えるということです。

 

ウルトラ4兄弟を思い出してください。

こういうことです。

ただ、Vppは名詞にはなれないので消します。

 

 

それでは名詞から行きます。

繰り返し説明してきたので大丈夫ですね。こういうことです。

ただ、to V は前置詞の後ろには置けません。詳しくは不定詞でやりますが、簡単にいうと、前置詞とto V の to がややこしくなるからです。 to to Vと言われたら、噛んだのか前置詞なのかわかりませんね。だから置けません。

 

例文で見ましょう。

やはりピリオドまで読んで動詞中心で考えます。

そしてここに to V がある。「あ、準動詞だ。」カタマリを作ります。

動詞の前はこのカタマリ以外に名詞がないので、これを S とします。

S になれるのは名詞だけなので、この to V は名詞的用法です。

 

この場合はどうでしょう。

Ving でカタマリ作って、同じように動詞の前に名詞がないので S になります。

この Ving のカタマリは名詞になります。

ただし注意。

Ving の場合、名詞的用法と言わず名前があります。

それが「動名詞」です。全ての Ving が動名詞ではなく、Ving が名詞で扱われた時に動名詞と言うのです。つまり、動名詞と言うのは、S,O,Cまたは前置詞のOになる場合のみです。

 

次に文法問題でよく出るのがこちら。

この Read は原形です。準動詞ではありません。

つまり動詞にするしかないので、こうします。

すると動詞が2つになります。

しかし、動詞が2つの場合、必ず必要になるのが接続詞・関係詞ですが、この文にそれらは見当たらないのでこの Read を動詞に考えてはいけないことになります。

つまりこの文は間違いです。

 

S になる以外も見ます。

ここに to V があります。準動詞ですね。カタマリを作ります。

そんで動詞がこれで、「決める」という意味ですが、自動詞か他動詞かわかりますか?

これは「~を」がないと意味がわかりません。だから他動詞です。

「隊長は決めた(さよなら~)」と言われたら、「何を決めたか言えよー」となりますね。基本的にはそうなる時は他動詞です。

と言うことは、後ろの to V を名詞で扱わないと文が完成しません。そこでこの準動詞を名詞と判断してOにします。

 

次も同じです。動名詞がOになる場合ですね。

Sの場合と同じように準動詞以外はOになれないので原形のみはアウトです。

 

 

では形容詞に行きましょう。

やはり動詞中心で見ます。

 

今度はSになる名詞もOになる名詞もあります。この時点でこの to do は名詞ではありません。

Mです。名詞で扱わないから形容詞か副詞しかありません。これらは全てMです。

Mは一旦外して考えるんでしたね。

そこで訳すと、「隊長は何かを持っている。」となり、文は完成していますが、「何か」と言われてもスッキリしません。当然「何かって何よ!?」とツッコミを入れたくなります。

つまり、この something という名詞には説明が必要なんです。

ここで大切なのは、私に言われたからでなくて、

自分で「確かにMを外すとはっきりしない。」と思うことです。

今後もそれで行きましょう。

どんなに難しい文でも扱い方は同じです。

「名詞がよくわからない → 説明が必要 → 形容詞をかける」のです。

そこで to drink を something にかけます。

ここで中学生みたいに「飲むための~」とかやめましょう。

基本的には to V を訳した後に前の名詞を訳せばすみます。

ここでは「飲むもの」と内容を取り、「飲み物」という日本語を当てましょう。

 

次です。

to V は2語以上に必ずなるので後ろからかかりますが、Ving と Vpp は1語なら前からかかります。

ここから少しややこしいのですが、

Ving は形容詞で扱った場合「分詞」と呼ばれます。名詞なら「動名詞」、形容詞なら「分詞」、

副詞なら「分詞構文」と呼ばれます。

Vppに関してはここでは気にする必要はありません。

to V, Ving, Vpp の違いは次回です。

 

 

最後に副詞です。こういった場所に置かれます。

 

例文で見ます。

まず動詞から見て、最初に to V があるのでカタマリを作ります。

ここに S になる名詞がいるのでこの to V は S になれません。ということは名詞ではありません。

形容詞になるのなら2語以上なので前の名詞にかかりますが、前に名詞はいません。

ゆえに副詞です。副詞的用法です。

 

Ving も同じように考えます。

ただ、前述したように、Ving, Vpp は副詞的用法と呼ばず「分詞構文」と呼びます。

これらの言葉は最終的に英語を読んだり話したりするのには役に立ちませんが、覚えておくと参考書なども自力で進められ英語そのものの理解が深まりますので、ここで覚えましょう。

 

 

次回になりますが、これら準動詞同士の違いはありますが、今回は共通点を学習しました。

次回に向けてはこの言葉も意識しておくとよいでしょう。

準動詞は「文型あれど時制なし」です。

 

では今回はこれで。

 

 

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