R塾代表の宮本智です。
では今回は受動態、受け身です。
カタチは be + Vpp は大丈夫ですね。
先ほどの文を見てみましょう。
動詞はこの過去形で、S で O です。
ここからが重要です。
O が S へ行きます。これが受動態です。
動詞をbe動詞+過去分詞にして、
元の S を by をつけて後ろへ回します。
これで受動態は完成です。
そして和訳はこれでしたね。
そうです。能動態も受動態も役は変わりません。
the window か Taichou かどちらを強調するかで能動態か受動態が決まるのであって、和訳は変わりません。
なぜこうなのか簡単に言います。
日本語と英語の違いはこうでしたね。
ここに付け足します。
日本語は、プラス・マイナスを受ける時に「れる・られる」と使う。
「やられたよ。」などです。
それに対し英語は割と簡単に受け身にします。
それでくるくる回る受動態なのです。
まとめます。
受動態は O が S の位置へ移動したものです。それだけのものです。
ここから、4つのことを考えてください。
・「れる」「られる」で訳すとは限らない
SとVの関係を考える時には「れる」「られる」で考えて良いですが、和訳ではほとんど使いません。
・能動よりOが1つ少ない
OがSの位置ヘ行っているのですから当然です。
・自動詞は前置詞がないと受身になれない
自動詞にはそもそも O がないので受け身にはなれません。ただし、前置詞をつけていればその後ろに O になってる名詞がいるのでそれが S へ行きます。
・長文では能動に直して考える
能動態に戻すと、記憶した熟語の並びになったりします。
S と O の対応関係も読み取りやすくなります。
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以下の和訳で考えてみましょう。
動詞は受身です。
私は隊長を愛している。
「隊長は私に愛されている」は不自然ですね。
2つ目は、隊長はそのコンピュータを使うです。
3つ目も大丈夫ですね。
「この本は夏目漱石によって書かれた。」という日本語は不自然です。
そんな不自然な日本語でも意味がわかるのは、我々が日本語のエキスパートであり、文が簡単であるだけです。
「誰によって書かれたの?」「その本は夏目漱石によって書かれたよ。」とは言いません。
「その本は誰が書いたの?」「夏目漱石が書いたんだよ。」が自然です。